海谷山地(新潟) 前烏帽子岳(1040m) 2018年3月26日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:16 焼山温泉−−5:51 沢分岐(標高430m)−−6:32 沢を離れる(標高610m)−−6:47 林道(標高710m)−−7:43 前烏帽子岳 7:46−−8:01 林道(標高650m)−−8:07 林道(標高560m)−−8:18 沢分岐(標高430m)−−8:48 焼山温泉

場所新潟県糸魚川市
年月日2018年3月26日 日帰り
天候快晴
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場焼山温泉入口に駐車
登山道の有無たぶん無し(積雪で不明)
籔の有無1箇所だけ雪が割れて灌木藪を5m位突破したが他は藪皆無
危険個所の有無谷の中は雪崩に注意
冬装備スノーシュー、ピッケル
山頂の展望360度の大展望
GPSトラックログ
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コメント通常は北側の砂場集落か焼山温泉から西尾野川沿いの林道からアケビ平経由で登るかのどちらかだが、焼山温泉から最短距離で登ろうと西尾野川の1本西側の沢を遡上。どこからスノーブリッジが現れるか心配だったが谷が狭まる標高420m付近から現れてくれた。往路は本流を詰めたがデブリが多く小さな滝は雪が割れていて高巻きが多く歩きにくかった。帰りは右の支流を下ったがこちらの方は歩きやすかった。山頂東側の緩斜面には砂場集落から往復したと思われる足跡&スキー跡あり。山頂は立ち木皆無で大展望




焼山温泉入口に駐車 橋を渡る
西尾野川沿いの林道入口。除雪が進んでいるようだ 焼山温泉
焼山温泉西側の橋を渡る。両端は雪壁 西尾野川より1本西側の沢を遡上
堰堤付近ではスノーブリッジの気配は皆無 標高400m付近の堰堤から上流を見る
標高410m付近で沢が狭まると雪で埋もれ始める 標高430m付近の沢分岐の主流側
標高430m付近の沢分岐の支流側 標高450m付近の小さな滝
標高560m付近の滝 標高610m付近の比較的大きな滝
標高610m付近の滝を越えると谷幅が広がる 標高710mで林道に乗る
標高730mで林道を離れて尾根を登る 標高790m付近
標高850m付近。前烏帽子岳東台地に乗る 多数のトレースあり
真新しい雪崩跡。新雪の表層雪崩 標高990m付近
標高1020m付近 山頂直下。スキーで表層が雪崩れ締まった古い雪が出ている
前烏帽子岳山頂 風除けのためだろう
前烏帽子岳から見た南側の展望
前烏帽子岳から見た北側の展望
前烏帽子岳から見た焼山、昼闇山
前烏帽子岳から見た阿彌陀岳、烏帽子岳
前烏帽子岳から見た1030m峰 前烏帽子岳から見た鉢山
台地を北上 往路よりさらに1本西の沢を下る
今日も東斜面で早くも雪が腐る 標高670m付近
標高600m付近 標高560mで林道(地形図の破線)に乗る
標高460m付近 本流に合流
流れが出た後は右岸を歩く 往路の高巻き箇所
標高390m付近。右岸は台地状 台地から林道目指して下る
雪に埋もれた小屋 雪壁を下り再び橋を渡る
焼山温泉北側を巻く林道 林道起点


・前烏帽子岳は海谷山地の烏帽子岳の東側に位置する前衛峰的存在。烏帽子岳の稜線は崖の連続で危険地帯だが前烏帽子岳は南側からだとやさしい地形で安心して登れる。
・事前のネット検索はやらなかったが、たぶん通常は焼山温泉から西尾野川沿いの林道を上がりアケビ平経由で南側から往復するのだと思われるが、それでは焼山温泉から遠回りになるので今回は直線的に登ってみることにした。
・西尾野川の一本西側の沢を遡上。起点は焼山温泉で建物の北側を巻くように沢沿いに林道ができていて、これを途中まで利用する。
・林道起点から先は未除雪で焼山温泉の除雪で出た雪捨て場になっていたので汚れた雪が堆積していた。
・目的の沢に達する前に西尾野川を渡る必要があるがここは林道に橋がかかっている。実際に行ってみると丈夫な橋があるがその両側は高さ1mくらいの切り立った雪壁でピッケルがあって助かった。橋の上に溜まった水はまだ凍っていた。なお、この付近の沢はコンクリートブロックの護岸で岸は法面状態なので橋が無いと渡るのは不可能。
・対岸に出ると沢の右岸を進む。沢の雪はすっかり溶けてしまっていて当分はスノーブリッジが期待できない状況。岸が切り立って進めない箇所は高巻きする。幸いにして大きく高巻きする場所はなかったが、雪が減るとどんどん進行困難になるだろう。あまりスキー向きの沢とは言えない。
・標高410m付近から沢の幅が一気に狭まってやばい雰囲気が漂うが、同時に両岸からデブリが落ちて沢を埋めていて自由に歩けるようになった。よかったぁ。ただし小規模な滝や急流部分は流れが顔を出している箇所もあり微妙な高巻きは必要。この標高では両岸の尾根は雪がほとんど乗っていないので沢沿いを諦めて尾根上を進むのは面倒そう。
・まだデブリが完全に落ちきってはいないので気温が上がる時間帯はなだれ注意。谷が狭いとデブリで谷間が平地が無くアップダウンの連続で歩きにくい。
・標高430m付近では谷が分岐。地形図を見ると主流は左で右は支流だが山頂への最短コース。ただし入口を見る限りは幅が狭く険悪な雰囲気が漂うのでとりあえず左の主流を進む。なお、どちらも雪に埋もれて流れは雪の下。
・主流はたまに流れが出た場所を迂回する他は雪に埋もれた谷を歩く。ただし意外に雪面のアップダウンがあり効率的ではない。
・標高610m付近では大岩の左側に滝あり。ここは大岩の右側の雪面を迂回する。
・滝の先は谷の幅が大幅に広がって山頂までのルートが見えるようになる。ここまで来ると周囲は尾根を含めて一面の銀世界でどこでも歩きたい放題。
・いまいち平坦ではない谷底を歩くより斜面を登ったほうが得策と判断し、標高620mで右手の小尾根に取り付く。東斜面なので朝から日光が当たって雪が緩んでしまい、新雪層が滑って歩きにくい。
・標高710mで雪に埋もれた林道に出る。どうやら前烏帽子岳東台地より上では昨日のトレースが残っているようだ。もちろん、今回の私のルートとは違い北側からだ。帰ってからネット検索したところ、前烏帽子岳は北側の砂場集落から登るのが一般的らしい。距離は長くなるが傾斜が緩やかで広い尾根なので、おそらくは遅い時期まで雪が残るしスキー向きの地形だからだろう。
・林道を離れて台地に出るまでの尾根上で雪が割れて僅かに藪漕ぎ箇所あり。でも距離は10m位だった。
・台地に出ると複数の足跡とスキー跡が南北方向に走っていた。足跡は上り下り両方向にあったので山スキーではなく登山で登った人が私の他にいたようだ。新雪の上に付いているので間違いなく昨日のものだろう。
・トレースは私の計画と同様に傾斜が緩い南側に回り込んでいる。トレースがあると雪が締まって沈み込みが無いので非常に助かった。
・最後はそれなりの傾斜の矮小なブナが生えた尾根を登る。右手には新しいなだれ跡。上部も小規模な雪崩の跡だらけだったので、たぶんスキーで滑ったときに発生したのだろう。古い雪と新雪の境界が顕著な弱層になっていて、雪が緩んでいると弱層でスノーシューが良く滑った。なお、新雪の深さは10cmくらいなので尾根上では大規模な雪崩にはならなかったようだ。雪崩で新雪が落ちた斜面は良く締まった雪で歩きやすかった。新雪さえ降らなければ今週末はもっと楽に歩けたのに残念。
・傾斜が一気に緩むと南北に細長い山頂に到着。昨日は風があったのでそれを避けるためか浅い穴が掘ってあった。スコップを持ってきた人がいたらしい。あると便利なグッズだがいかんせん全工程中で使用時間が短いので購入には至っていない。
・北側には岩の1030m峰が聳えている。そちらにもスキー跡が伸びていたが、途中で西側をトラバースしていた。
・山頂は立ち木皆無で大展望。正面の烏帽子岳は険しい崖の連続だが雪が付いている部分が多く、今の時期なら場所を選べば突破できるかも。奥の鉢山北斜面は新田山から見たときは登れそうな傾斜に見えたが、ここから見ると地形図どおりでとんでもない急斜面。雪が付いているので崖ではないが、最上部はそれに近いだろう。おそらく滑れば止まらない傾斜。やはり鉢山を攻めるなら東側の主稜線しかなさそうだ。
・帰りは台地から往路の谷ではなく往路で見送った最短距離の支流を下ることにした。台地から見える範囲では谷は雪に埋もれていて歩きやすそうに見える。標高が落ちる合流点付近は見えないが何とかなるだろう。
・トレースの残る東台地から東斜面を下る。朝の日差しで雪が腐ってスノーシューでもズボズボ潜って歩きにくい。
・標高670m付近から明瞭な谷地形に入るが流れは雪の下で快適に歩く。往路の谷より格段に歩きやすい。狭い箇所では谷の真ん中がV字に切れ込んでヤバそうな箇所があって迂回したが、その距離は短い。それにこちらは滝はほぼ無し。
・合流点付近のみデブリがあったが特に危険は無く往路の谷へ合流。あとは往路の自分の足跡を辿るだけ。
・焼山温泉の林道起点には車が1台止まっていた。温泉の駐車場に止めなかったということは山スキーか登山だろう。やっぱり昼闇山かな。

 

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